四季めぐるの評論日記

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原神 スメールの世界樹についての考察


 2022年8月24日、ついに原神ver3.0が実装されます。あと2日ですがもう待ちきれそうにありません。PVや今ででている情報からスメールのストーリーを妄想していこうと思います。結論から言うとスメールには世界樹と呼ばれる巨大な木があります。スメールの神はこの樹と意識が繋がっているといわれている重要な樹です。この世界樹はもはや消えていて、クラクサナリデビの幻影を見せる力で世界樹が存在しているように見せているのではないかということです。なお、ナヒーダが現草神であるという前提で話を進めさせていただきますのでご了承ください。

私が3.0の公式PVをみて疑問に思った部分は以下です。PVでは前草神であるマハールッカデヴァタが姿を消した時、賢者が新しい草神を見つけてきて迎え入れたといっています。しかし、ニィロウは教令院の大賢者に花神誕日に踊る「花神の舞」を止められてしまったと言っています。また、「彼らにとってクラクサナリデビ様の誕生はマハールッカデヴァタ様が本当に逝去された証明でもある。」と述べています。この彼らが誰かを確定できませんが、仮に賢者たちであれば矛盾することになります。賢者たちがクラクサナリデビを見つけて迎え入れたにも関わらず、クラクサナリデビを邪険にしているのですね。

 なぜ、クラクサナリデビは歓迎されないのでしょう。また、いまの草神になってから500年も経っているにも関わらず、なぜスメールでは前草神の記憶の印象が強いのでしょうか。ふつう500年も経っていれば、浸透していそうなものです。

 以上のように教令院はなぜクラクサナリデビがスメールの民に浸透するのを嫌がるっています。浸透することでなにかデメリットがあるのでしょうか。私が思いついたのは、ウェンティの言葉です。信仰が弱まれば神の力は弱くなる。つまり、信仰をわざと調整して神の力を抑制しているのではないかと思うのです。つまり、草神を操れなくなるから賢者たちはニィロウの邪魔をするのではないかと思うのです。
 
 では、なぜ賢者たちはナヒーダを制御下に置きたがるのでしょう。私は世界樹がキーポイントになっているのではないかと睨んでいます。スメールの神が「知恵の神」と呼ばれるのは、この世界樹と神の意識がつながっているからと言われています。おそらく、世界樹には知識などが詰まっているのでしょう。このように世界樹は非常に重要な存在です。
しかし、この世界樹が燃えているシーンがあります。1つは執行官PVで最後に博士が世界樹を燃やしているようなシーンがあります。2つ目は、スメールPVで空が燃えている世界樹を見ているシーンがあります。
 500年前、博士が世界樹を燃やしたのではないでしょうか。博士はタルタリヤのボイスなど長年生きていると示唆されています。博士の行いを悪夢としてコレイに見せたという解釈も可能です。スメールPVで空が見ていた世界樹が火に包まれているシーンは、過去に起こった出来事を地脈が記憶していて、それを見たのではないでしょうか。
 さて、知恵の神そのものともいえる世界樹の火災によって消失してしまったとすれば、すなわち神の死を意味します。過去の出来事だと仮定すると前草神が500年前、博士による放火で死んでしまったということになります。
 しかし、PVを見ている限り、ティナリが世界樹のことを説明していることから物語時点では現存していることになります。500年の歳月をかけてまた生えてきたということもできますが、私は現在ある世界樹は幻覚なのではないかと思っています。
 サマータイムオデッセイで草神らしき声が聞こえてきます。金リンゴ群島で草神は自分に似た力があったと語っていますし、今回のイベントの元凶である幻覚を見せる装置もある神の力を模して作ったと述べられているように、草神には幻をみせる力があると示唆されています。
 世界樹の喪失は、スメールのアイデンティティの喪失であり一大事です。教令院の賢者たちは考えたでしょう。これがスメール国民に知られれば混乱に陥ると。賢者たちの知恵はその真実を隠すことで解決しようとした。だから、幻覚を見せる能力をもったナヒーダを次の草神に選んだのではないでしょうか。ナヒーダもそうすることが最善であると知恵をふり絞って考えて、その役目を受け入れたのではないかと思います。
 そうなると、世界樹に繋がっているアーカーシャ端末はなにかという話になってきます。アーカーシャ端末が世界樹に繋がっているのは嘘で、実際は世界樹が消えていることを隠すための情報統制のための端末なのではないでしょうか。
 現草神の信仰が強くなり過ぎないように調整し、弱体化させ、制御させる力があるのではないでしょうか。そう考えるとスメール人が夢を見ないことも関係あるのではないでしょうか。夢の役割とはなんでしょう。夢とは記憶の処理・整理のためといわれています。つまり、アーカーシャ端末で邪魔することで夢を見せないようにしてクラクサナリデビのことをあまり知らないようにしているのではないでしょうか。
 駆け足にはなりましたが、PVの気になったところからナヒーダについて考察というか妄想してみました。スメールの物語の最後を予想すると、主人公たちによって解放されたナヒーダは、真の神の力を解放し、あらたな世界樹を創造するのではないでしょうか。そうして、スメールは今一度知恵の国として歩み始めるというラストになるのではないかと思っています。つまり、スメールの物語は、未熟であったナヒーダが真の神になるというお話ではないかと思います。
 この考察の答え合わせまであと2日と迫ってきました。スメール実装を心待ちにしたいです。

 

四季めぐる